当行では、人材育成に関連するシステムとして、業務上で利用する「①eラーニングシステム」と自己啓発で利用する「②業務外コンテンツ掲載システム」の2つを別々のベンダーで導入していました。
そのような体制の中、下記2つの課題がありました。
様々なベンダーから提案をいただきましたが、アーティスソリューションズのLMSは、「操作がシンプルで、多様なコンテンツに対応可能」かつ「掲載コンテンツの複写・ダウンロード等を制限できる仕組み」があり、導入に至りました。
導入にあたっては、アーティスソリューションズの手厚いサポートのもと、当社システム部門との対応や、オペレーションのトレーニングについてもスムーズに進めることができました。
UI/UX面が、行内でも好評です。加えて操作もシンプルでわかりやすく、専担者1名を設けて、集中運用していた従来の体制を、コンテンツを作成したい部署の担当者が、自分で作成する「分散型の体制」に抵抗なく移行でき、専担者とのやりとりを含めて5営業日以上かかっていたリードタイムが、1営業日以下に短縮されています。
当初は想定していなかった機能として、「給与明細のWeb配信機能」を追加したほか、育児休業者や外部出向者等、社内LANシステムで対応できない職員との連絡・コミュニケーションの手段として「CCS」機能を追加し、従来、郵便等による書面でやりとりしていた人事部の事務の、大幅な生産性向上、コスト削減の効果を得ることができています。
当行のグループ会社も利用ができるようにし、銀行の自己啓発コンテンツの多くをリース・証券・システム等のグループ会社と共有できており、グループ総合力の発揮という経営方針に適った形の運用が可能となっています。
今後は、更にグループを含めたコンテンツの充実を図るとともに、研修等の運営管理が可能なEMS等の機能の拡大検討を進め、職員の利便性向上に繋げていきたいと考えています。
これまで「多くの職員が慣れ親しんできたシステムを変更するのは、多くの抵抗があり、越えなければならないハードルは高いもの」だと、勝手な先入観を持っていましたが、実際やってみると抵抗はほとんどなく、職員に好意的に受け入れてもらえました。更には、「便利になった」「時間が短縮された」「見やすくなった」といった声が多く聞かれ、生産性向上に寄与できた実感を得ることもできています。
人的資本経営のますますの充実が他社との差別化の決め手となっていく中で、これからもDXを意識しながら、システム面の充実や機能の集約を通じて、人材育成でもトランスフォーメーションを生み出していきたいと考えています。
当行は1873年に創立された、第四北越フィナンシャルグループの中核を担う地方銀行で、新潟県を主要な事業基盤としています。金融面のみならず、生産性向上に向けたDXや脱炭素をはじめとする環境への取り組みの支援、更にはお客さまに寄り添った資産形成のお手伝いなど、多様な課題の解決を通じたサステナブルな地域社会の実現に向けて、グループ一体で取り組んでいます。
2024年4月にスタートした第三次中期経営計画では、県内最大の金融・情報サービスグループとしてさらに成長する飛躍のステージと位置づけ、 “一志勇躍”のスローガンのもと、地域社会の発展に貢献し続けてまいります。